★ノルディックウォーキングの先生なんじゃ★
★じつはワシなぁノルディックウォーキングの先生なんじゃ★
★この話をすると「ノルディックウォーキング」って何ですか?
と聞かれることが多いんじゃ。
みんなが知っているのは「ノルディックスキー」ではないかのぅ?
「なに?」ノルディックスキーも知らんのか?
こりゃこまったわい、世も末じゃのぅ。
まぁよい、ぼちぼち話していくから、よく聞くんじゃぞ。
スキーには大別してアルペンスキーとノルディックスキーがあるんじゃ。
ひらたく言うと、斜面を下って速さや技や距離等を競うのがアルペンスキーじゃ。
ジャンプやフリースタイルは少し違うが斜面を下るという観点から見ると
アルペンスキーの中の競技と考えてもよかろう。
対して、自然の平らな部分を自力で走る(滑る)のがノルディックスキーじゃな。
別の呼び方としては「クロスカントリー」とも呼ぶぞ。
もちろん登りや下りもあるが、おおむね自力で走るのがポイントじゃな。
ここまでは予定外の余談じゃ。
ここからが本題じゃからよく聞くんじゃぞ。
まずは、歴史的背景からじゃ。
ノルディックウォーキングの始まりは、クロスカントリーの選手が夏の間の体力維持・
強化トレーニングとして行っていた「スキーウォーク」だったのじゃ。
初めはクラシック・クロスカントリースキーと同じ長さ、肩まであるポールを使い
大変大きな負荷を伴うタフなエクササイズとして有名じゃったなぁ。
1997年の春、フィンランドで始めて「ノルディックウォーキング」が発表されたんじゃ。
誰でも簡単に覚えられ、短時間で効果を感じる運動効果の高いスポーツとして、
フィンランドでは瞬く間にポピュラーになったんじゃ。
それからまもなくドイツ、オーストリア等の近隣諸国で普及していったのじゃ。
ノルディックウォーキングの動きは身体にある90%の筋肉が使われるんじゃ。
全身運動と言えば「水泳」が有名じゃが、プールが無くても同等の全身運動が
できるのがノルディックウォーキングの素晴らしい所じゃ。
ついでに言うとな、残りの10%の筋肉は顔や頭部の筋肉じゃ。
じゃから、2人で並んで話しながら笑いながら行えば、限りなく100%に近い
全身運動ができると言う訳じゃ、水泳では出来ん事じゃな。
分かったかのぅ。
ところで少し物知りなおぬしはきっと公園や野山、時には街中でもポールを持って
歩いている人たちを見かける事があるじゃろう。
それはもしかしたら「ノルディックウォーキング」かも知れんが、場合によっては
「ポールウォーキング」かもしれんのじゃ。
時々ノルディックウォーキングとポールウォーキングを混同している人がいる様じゃが、
見た感じは確かによく似ておる。
興味のない人には、まったく同じに見えるかもしれんが、内容と目的が全然違うんじゃ。
先に話したように「ノルディックウォーキング」はトレーニングとして、エクササイズとして考えられて開発された負荷の高い運動なんじゃ。
いっぽう「ポールウォーキング」は元々下肢にトラブルや不安のある人の為に、少しでも負荷を軽減するためにポールを持つことで「4足歩行」に近い状態を作ろうと考えられたのが発祥なんじゃ。
じゃから、道具も似て非なるものじゃし、使い方や価格もずいぶん違うんじゃ。
登山の時に持つ杖やポールなどは、ポールウォーキングの思想が反映されておるな。
現在日本には、ノルディックウォーキングやポールウォーキングの団体が4つくらいあるようじゃが、それぞれの目的や考え方が違うので、自分の求めるものは何かをよく考えて取り組んでみるのも良いのではないかのぅ。
まぁ、ワシの所に来れば初心者でも1日〜2日で楽しくノルディックウォーキングを覚えられるぞなもし。★
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