★目標はホノルルマラソン完走なんじゃ★


★じつはワシの目標はなぁホノルルマラソン完走なんじゃ★

★ワシは中学校の時強歩大会で優勝しとるんじゃよ。
ハーフマラソンじゃったが、1時間10分位で走ったんじゃ。
今の早い若者たちの中では、平凡な記録じゃが当時は自慢じゃったなぁ。
本当なら高校で陸上部に入って、その先にある箱根駅伝を目指したかったが
それは今のワシの後悔であって、当時は箱根のはの字も意識の中には無かったわい。

時を経てまた走りたくなった頃には、体は既に昔の栄光を忘れ去っており、
市主催のハーフマラソンに出れば、脱水症状で危うく棄権すれすれで最下位完走のしまつ。
嫁に怒られて、次からは10qに出るも1時間を切るのがやっとのありさま。
情けないやら悔しいやら、もう走るのは諦めなきゃいけないのかと下を向く日々じゃ。

更に弱り目に祟り目とはこういう事かと思うほど、苦難はのしかかって来よる。
テニスの試合中に、アキレス腱を断裂してヤブ医者の提言を信じて手術をせず、
温存療法で治癒を目指したことが、不幸のどん底に加速したんじゃ。
リハビリを焦ったワシは、完治する前に2度の再断裂を繰り返してしもうた。
おとなしく手術をしていれば、3ヵ月以内に復活できたのに、結局半年以上も
治療に時間をかけた左足は、10年経っても元には戻らんのじゃなぁ。

断裂前は垂直飛びも70p以上飛んでおったが、今では40pも飛べんじゃろうな。
おまけに、切れた左足をかばって歩く変な癖が付いた右足は、常に股関節に
痛みを感じるありさまで、ちょっと長めに歩いたり、マラソンなどしよう物なら
翌日は、1日ベッドの中じゃ。

こんなワシの目標がホノルルマラソンと聞いて笑う者ばかりじゃ。
そりゃそうじゃなぁ、もう少しで障碍者手帳を申請するかと言う医者の助言迄
出るような、爺ぃがフルマラソンなど走れるはずもないと思うんが普通じゃわ。

じゃがのう、ワシには必殺技があるんじゃよ。
それもひとつじゃなくみっつもあるんじゃ。
「根性」「気合い」「意地」三種の神器を持っているワシに怖い物などないわ。
今は、コロナ禍で思うように準備も計画も出来んがな、もう少ししたら必ず
ホノルルマラソンを完走してやるから、見とれよ。
笑った奴を見返してやるんじゃい。

もうひとつ秘策があったのを忘れておった。
ホノルルマラソンにはタイムアップが無いんじゃ。
一晩中走っていても、自分が諦めない限り強制棄権は無いんじゃよ。
ワッハッハー!ワシの勝ちは決まったようなもんじゃな。

では皆の衆、このチャンネルで吉報を待て。
さらばじゃ。




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